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2012年基準地価 3年連続で下落幅縮小、全国平均2.7%下落。!


 国土交通省が9月19日発表した2012年7月1日時点の都道府県地価(基準地価)は全国の全用途平均で前年比2.7%下落しました。
 21年連続の下落だが、下落幅は3年連続で縮小しています。東京、大阪、名古屋の三大都市圏で下げ幅が1.0%に縮まったほか、地方圏にも上昇や横ばいの地点が広がってきました。
 東日本大震災の影響で下落圧力が強まった東日本でも回復傾向が強まっています。
 全国の下落率は前年の3.4%から縮小し、リーマン・ショックで不動産投資が冷え込む直前に調査した08年(1.2%下落)以来の小ささだった。住宅ローン減税などの政策効果に加え、投資マネーの流入が地価を下支えしています。

 用途別にみると、全国の住宅地が2.5%で21年連続、商業地が3.1%で5年連続の下落となりましたが、下落率はいずれも3年連続で縮小しています。
 地価が上昇した地点の数は住宅地で458と前年の69から大幅に増加。商業地も18から164に増えた。
 ただ、国交省は「円高や欧州債務危機など先行きには不透明感もあり、全国的に地価が上昇に転じるにはまだ時間がかかる公算が大きい」とのことです。

1.三大都市圏の概況
地価全体を引っ張るのは三大都市圏で、12年の上昇地点は前年の9から111と大幅に増えた。昨年は震災の影響で下落幅が広がった東京圏と名古屋圏の復調が目立ちます。

(1東京圏の商業地は0.9%の下落、住宅地は1.0%の下落で、大震災の影響からの回復傾向が見ら れ、特に24年1月~6月は回復の程度が加速しています。

(2)大阪圏の商業地は、1.0%、住宅地は1.0%の下落で3年連続のマイナスだが、1年間を通じて下落率が縮小しています。
  大阪市の商業地の下落率は3.4%から0.6%に大きく鈍化しました。
 昨年5月にファッションビル「ルクア」が開業した大阪駅前の商業地は上昇率が前年のマイナス6.9%からプラス2.0%へと転換した。
 一方、住宅地は2.0%から1.0%の下落で、天王寺区(1.3%)など大阪市の3区で上昇です。
 我が港区は、住宅地が1.2%から0.8%、商業地が1.4%から0.6%の下落で、下落幅が縮小です。
 港区、大正区の詳細は下記HPをご覧ください
http://homepage3.nifty.com/oono_kaikei/info/minato/index.html

(3)地方圏は、全用途平均で3.4%下落したが、下げ幅は前年の4%より縮まりました。
  被災地も下げ幅が縮んだが、津波への不安から太平洋沿岸地域で下落幅の大きい地点が点在す  る一方、津波による浸水を免れた高台への住宅移転の需要が膨み地価が上昇する地点がありました。

      2012年基準地価の変動率(%)
   住宅地  商業地   全用途
 全国  ▲2.5 (▲3.2)  ▲3.1 (▲4.0)  ▲2.7 (▲3.4)
 三大都市圏  ▲0.9 (▲1.7)  ▲0.8 (▲2.2)  ▲1.0 (▲1.9)
 東京圏  ▲1.0 (▲1.9)  ▲0.9 (▲2.3)  ▲1.0 (▲2.1)
 大阪圏  ▲1.0 (▲1.8)  ▲1.0 (▲2.6)  ▲1.1 (▲2.1)
 名古屋圏  ▲0.2 (▲0.7)  ▲0.5 (▲1.1)  ▲0.3 (▲0.9)
 地方圏  ▲3.2 (▲3.7)  ▲4.1 (▲4.8)  ▲3.4 (▲4.0)
(注)7月1日時点、前年比、カッコ内は前年、▲は下落
(2012.9.20日経、毎日、読売新聞など参照 )

※.基準地価とは、都道府県が不動産鑑定士の評価を参考に調査する毎年7月1日時点の全国の土地価格のことで、国土交通省が例年9月に公表し、民間企業などの土地取引の目安になっています。  
 今年の調査地点は合計で2万2264地点。福島第1原子力発電所の事故を受けて、周辺の31地点は調査を休止しています。
 地価の指標には、このほかに公示地価(1月1日時点)や、路線価(1月1日時点)があります。




 今回の基準地価の大きな特徴は、
 
一言で言えば、「震災時の下落から回復傾向になった」と言うことでしょうか。

 被災地も下げ幅は縮んだが、津波への不安から下落幅の大きい地点が点在する一方で、地価上昇率の全国トップは被災地の高台など、被災地の二極化が進んでいます。
 復興事業はこれからが本番で、過度な上昇は住宅再建の支障になりかねないので国や自治体は投機的な取引には十分気をつけてほしいものです。

 
 今後、消費税増税の住宅市場への影響は、反動も含め、注意が必要です。

 
底入れの兆しがあり、一時的な要因での上昇はあっても、まだ暫く下落傾向は続きそうで・・・・まだまだかな、と言えるのではないでしょうか。

 
さて、皆様は、どう予測されますでしょうか?

 

 基準地価などについての詳細は、下記HPをご覧下さい。
  http://tochi.mlit.go.jp/kakaku/chika-chousa
  http://tochi.mlit.go.jp/chika/chousa/2012/index.html
 大阪市の詳細は、こちらです。
http://www.city.osaka.lg.jp/keikakuchosei/page/0000004059.html#2

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